ランドスケープ Q&A
Q7.どんな書籍を読めばいいの?
 
 大学院でも学ぶ環境は整っていると思うのでこのページでかかれていた最低限の専門知識をどうやって身につけていくかがこれからの目標だと思いました。大学院のカリキュラムを見ても博士課程なので少し物足りないかなと感じました。自分で学んでいく場合最低限の専門知識とはどんなもので、どんな本が適しているのかが分からなかったのでアドバイスいただけたらと思います。ホームページのブックリストは多すぎてどこからとりかかればいいのかわからないです。

 (大学生 S.Sさん その他多数)

A. 
 今回の質問のように「ランドスケープについて、独学や自主的に学んでみたいがどうればいいのか?」というご質問を頂くことがありました。そうした場合には、今までいくつか書籍や学校等をご紹介していましたが、<ランドスケープブックリスト><ランドスケープ学校一覧>のコンテンツを充実したことからそちらを紹介することができるようになりました。この度のメールは紹介しているブックリストから効果的な書籍を選ぶためのアドバイスということでのご質問です。回答した概要は以下の通りです。

 最低限の知識を得るためということですが、お聞きした範囲で、ランドスケープという仕事がどのような業務か、あとは、どういう理念でなりたっているのかの概要をまず知って頂けることが最善の近道と考えました。また、ランドスケープデザインについてですが、これを学ぶには、言葉だけでなく、現在世界の最高のデザインをとにかく見ることが大事かと思います。

−以上のことを踏まえて今回具体的にオススメした書籍です−

(月刊誌・季刊誌)
ランドスケープデザイン
  とにかく写真が豊富で、参考となります。私が学生時代に大変夢をふくらませ た雑誌です。季刊ごとにテーマが違うので多様なアプローチへの目も肥えるかと 思います。

(ランドスケープ専門書)
ランドスケープのしごと―人と自然があやなす風景づくりの現場
 私がランドスケープに興味を持った人にプレゼントしたこともある本です。具体的な仕事内容や実務での考え方が、プロジェクトごとに載っていて実務の感じがつかめるかもしれません。

アメリカンランドスケープの思想―ランドスケープ・デザインを志す若人への メッセージ
 これは今も私のバイブルとなっているもので、私が初めてランドスケープの概要を理解した本です。アメリカのランドスケープアーキテクツの巨匠4人のインタビューとランドスケープの経緯が載っていますが、ぜひ、おすすめしたいと思います。

 この3つの本を読むだけでも、ずいぶんと成長すると思いますし、自信をもっ ていただけると思いますよ。その他の本については、自分の興味ある専門分野やのばしたい技術のカテゴリーを読んでいけばいいと思います。

−以上が回答した内容の一部です。−

 上記の書籍は、私が読んでいる本の中で、とっかかりとして楽しみながらランドスケープの世界の概要を知るためには良いものとして判断したものです。そのほかにも<ランドスケープBOOK LIST>にはできるだけ多くのカテゴリーで書籍を集めています。

 例えば、自分は環境系を強く押したいということでしたら、ビオトープ関係を深く勉強したり、福祉系を強く意識したいのであれば、バリアフリー関連を学ぶことができます。このように、ランドスケープの概要を活かしつつ、それぞれの個性を生かして、自分のランドスケープを育てる手がかりとなるようにこのブックリストを活用してほしいと思います。

(*記載している回答は実際にメールでお答えしたものを新たに編集したものです。)


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